2007年10月08日

ゾンビキング

原題『ZOMBIE KING AND THE LEGION OF DOOM』(ゾンビキングと破滅の軍団、ってとこか)。

冒頭、ジョージ・A・ロメロ提供のクレジットに期待は高まる。
ゾンビにプロレスという、男の子なら皆大好きなアイテムを合体させると、こんなにステキな作品が出来るという見本。
緩くて狂った世界観と脱常識な展開は『アタック・オブ・ザ・キラートマト』以来の衝撃で、観続ける必要は無いと思いつつも目を離せなかった。
たぶん脳内麻薬でも出てたんじゃないかしら。
学園祭レベルの演奏によるユル・ロックをBGMに繰り広げられる、正義のレスラー(仮称、正義超人)と世界征服をもくろむ悪のレスラー(仮称、悪魔超人)の戦いは、基本、肉弾戦。つかプロレス。
悪の手先として使われるゾンビを倒す方法は、(同種作品で一般的な方法)脳を破壊する、のではなくて首を引っこ抜くこと。
敵の本拠地(寂れた観光地)でなされる最後のバトルも、結局はプロレス技で決着し、ご丁寧にラスボス(べつにゾンビじゃなくて悪いレスラーの親玉なんだが)の首を引っこ抜いて終了。
指導者を失い、野に放たれたゾンビは正義超人のひとりによる手かざし(NOT宗教)によって毒気を失い無害化する。
ラストシーンは、正義超人たちとゾンビが集うホームパーティ。
何やらゾンビと楽しく歓談したり、ペッティングしたりする正義超人の姿は、まさに混沌。なんだか楽しい気分にさえなってくる。
そして、ゾンビ化した恋人と身体中に入れ墨したゴス・デブ女のレズ・キスが、ENDクレジットに至るラストカットだったという混沌が、作品の全体像を象徴していた気がする。
ところどころ挿入される間抜けな効果音。
『ツインピークス』ばりに「夢のお告げ」による捜査で動く主人公(サスペンス!)。
自虐的なコミカル描写をせず、大真面目に演出しているからこそ浮かび上がるZ級作品なりの面白さ。
バカ映画を作るんじゃなくて、完成したものが、そうなってしまうという宿命。その業が人の心を動かすのだ。
好きだからこそ、三池崇史監督には肝に銘じていただきたい。(例『カタクリ家の幸福』、『ゼブラーマン』)
ちなみにロメロが、この作品でした仕事って「名義貸し」だけじゃないか。
監督/ステイシー・ケイス 出演/ジュールス・デロームとか、どうせ名前聞いても知らない人ばっかり 正義超人と悪魔超人とゾンビ 製作/2003年
posted by 雨 at 12:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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